樹木医

投稿者: Super User. Posted in 樹木医の部屋

otsuka 樹木医は、天然記念物のような巨樹・名木から街路樹や庭などの身近な寿網まで、痛んだり病気になった樹木の診断と樹勢回復、さらには樹病の予防や後継樹の、保護育成などに携わる専門家です。
樹木医は、専門的な知識と技術を活用して地域の緑の普及啓発にも活躍しています。

大塚清史
樹木医第647号

a-2
神社境内でのスギ落枝防止のため枝おろし(長野市若穂)
b-2
サクラ植栽地の土壌硬度調査(長野市松代町)
d-1
サクラ大枝折損防止措置(須坂市)
d-2
大枝折損のケヤキ治療(小布施町)
d-4
マツクイムシ予防作業(小布施町)
f-2
アカマツ マツクイムシ被害樹診断(須坂市)

最初のご挨拶代わりに趣味のバラについてお話をさせていただきます。

子供の頃から親の影響か植物や動物が大好きで小学校入学の頃には草花の種を家の周囲あちこちにまいていたり、中学では昆虫にもはまっていましたね。またその頃からバラに興味を持つようになり生来の凝り性もあって、今日までバラとは縁が切れないでいます。特にバラの育種の課程に興味があって品種ごとの成り立ちを調べること、これが実に面白い。ちょうど競馬ファンが馬の血統に興味があるのと似ています。自分でもバラの交配をして新しいバラを作って楽しんでいますが、頭に描いた理想のバラは簡単に出現すつわけもなく、やがて我が家の家には「無名の変なバラ」がチラホラ出現することになります。
でも、この変なバラたちは世界に1本の自分だけのオリジナルローズということになります。さまざまな品種の群れに自分のオリジナルをそれとなく植え込んでおき見に来た人の(アーこれいいねぇ!)が聞こえてくる。この瞬間が至福の時。変なオヤジかも。

長野バラの会のこと

そんなオヤジが今年の春から長野市近郊のバラの好きな方たちとともに、長野バラの会を立ち上げ、活動を開始いたしました。年間5回ほどの実技と栽培講習会、また各地のバラ園見学旅行など実施しています。まだ30人ほどのバラの会ですが、バラがお好きな方ご連絡ください。
例 年9月から10月にかけて「家のマツの葉が枯れてきている」との連絡をいただきます。相変わらず当地ではマツノザイセンチュウによる松枯病が発生しており 今年も数本の立派な庭木のマツが伐採処分されることになってしまいました。100年余にもわたり景観の一部を形成してきた大木が一瞬に消え去るのは本当に 残念です。今は松枯れのリスクをかなり軽減させる方法は確立されています。どうぞお気軽にご相談を。

時折思いつくまま記事を追加してまいります。今後ともよろしくお願い致します。

 樹木医 大塚 清史

バラのご紹介

今回は自作のバラたちの中から4個体をご紹介します。
試作中ですので名前はありません。交配親のみ記しておきます。
世界に1本だけのバラになります。

レディーエックス×ウインナーチャーム HT

マウントシャスタ×ローズゴジャール Fl

ロサ カニナ×ミニチュア種 CL

ロサ ムルチフロラ×ストラボバビロン S

記号解説
HT …… 四季咲き大輪系
Fl …… 四季咲き中輪房咲系
CL …… つる性
S  …… つる性とブッシュタイプの中間型

南長野運動公園で秋バラの開花

南長野運動公園の南西角にあるバラ花壇で秋バラの開花が始まりました。
今春50本新苗を追加植栽し現在260本ほどになりました。
8月25日には長野バラの会の会員さんと秋シーズンに備えて剪定を実施しました。
今年の夏の厳しい暑さと乾燥にも耐えて何とか開花にこぎつけです。
10月初旬から開花が始まり11月中旬まで楽しめます。
バラ花壇の存在はまだあまり知られていませんがお誘いあわせてお出かけください。

カーディナル

シカゴピース

ローラ

センチメンタル